診療放射線技師 過去問集
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医用画像情報学

情報の表現からデジタル画像の成り立ち、DICOM・HL7 などの標準規格、医療情報システム、モニタ品質管理、情報セキュリティまでを扱う科目である。

情報の表現とコンピュータの基礎

情報は 2 進数で表され、1 byte = 8 bit、n bit で 2^n 通りを表現できる。

国試ポイント: 小数を含む基数変換、1,024 倍系の単位換算、符号なし整数の範囲が計算問題で直接問われる。

デジタル画像の基礎(標本化・量子化・階調)

アナログ画像は標本化と量子化を経てデジタル画像になる。

処理決めるものパラメータ細かくすると
標本化(サンプリング)空間分解能標本化間隔・マトリクスサイズ・画素サイズ画素数が増え空間分解能が向上する
量子化階調(濃淡の段階数)ビット深度(n bit → 2^n 階調)階調数が増え濃度分解能が向上する
図: 標本化と量子化の模式図。連続波形(青)を等間隔の位置で標本化(青点)し、各標本値を最も近い量子化レベル(8 段階)に丸めて階段状(橙)にする。標本化間隔が空間分解能を、量子化レベル数が階調を決める。
図: 標本化と量子化の模式図。連続波形(青)を等間隔の位置で標本化(青点)し、各標本値を最も近い量子化レベル(8 段階)に丸めて階段状(橙)にする。標本化間隔が空間分解能を、量子化レベル数が階調を決める。

画像データ量の計算

データ量 [byte] = 画素数 × 1 画素あたりのバイト数。9〜16 bit の階調は 2 byte/画素で記録する。

国試ポイント: 「1,024 階調 = 10 bit = 2 byte/画素」と 1 MB = 1,024 × 1,024 byte の換算を確実に。

DICOM 規格

DICOM は医用画像の通信・保存に関する国際標準規格で、装置間の閲覧互換性を確保する。

国試ポイント: 「DICOM で定義されていないもの」型が定番。GSDF・MWM・MPPS・SOP・適合性宣言書は規格内、コネクタソンや ICD-10 は規格外。

医療情報システム(HIS・RIS・PACS)と HL7・IHE

国試ポイント: 機能分担(患者登録 = HIS、照射録 = RIS、画像保管 = PACS)と、DICOM/HL7/IHE の役割の違いが繰り返し問われる。

医用画像表示モニタの品質管理

医用モニタの品質管理は JESRA X-0093 や JIS T 62563-1 に基づき、TG18 テストパターンで行う。

国試ポイント: 「評価項目 × パターン」の組合せ問題が頻出。QC = 全般、CT = 輝度応答、UN = 均一性。

電子保存の 3 原則と情報セキュリティ

診療録等の電子保存には 3 原則が求められる。

国試ポイント: 3 原則とセキュリティ 3 要素の振り分け、対応関係(責任の明確化 = 真正性、書面表示 = 見読性)が最頻出。

データ圧縮と人工知能

国試ポイント: 「関係ないもの」を選ぶ除外型が中心。圧縮技術と学習技術を混ぜた選択肢、評価指標に紛れた「比例尺度」(尺度水準の名称)に注意。

頻出ポイント

フィルム・増感紙・現像処理

医療情報システムの流れ

システム主な役割
HIS病院全体の患者・診療情報を管理
RIS放射線部門の予約、受付、検査実施、会計情報など
PACS画像の保存、検索、配信、表示
EMR診療記録を電子的に保存
オーダエントリ医師の検査・処方等の依頼を電子化

診療情報・セキュリティ

画像圧縮・AI

国試画像・図表

この科目の画像・グラフ・表を使う問題を全て掲載しています(画像・グラフ・図表 6問)。図が複数ページに分かれている問題も省略していません。画像はタップで拡大できます。正答は最初は隠してあり、「正答と見分け方」を開くと学習用のWebP図と全選択肢を確認できます。
画像・グラフ・図表(6問)
第78回 午前32画像・図表
第78回 午前32 画像選択肢
画像選択肢

5 × 5 の画素値の分布 A を図に示す。 縦方向に平行投影で MIP 処理を行った後の投影数列で正しいのはどれか。 画素値の分布 A i\j 1 2 3 4 5 1 2 8 5 3 5 2 6 1 7 2 4 3 4 6 2 4 6 4 3 2 6 3 1 5 0 3 5 3 4

正答と見分け方

正答:3

第78回 午前32の画像と見分け方
元の問題図と見分け方を1枚で確認

縦方向(各列)に最大値を投影するMIPでは、各列の最大値は列1=6、列2=8、列3=7、列4=4、列5=6となり「6 8 7 4 6」。

  1. 0 1 2 2 1
  2. 3 4 5 3 4
  3. 6 8 7 4 6
  4. 8 7 6 6 5
  5. 15 20 25 15 20
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第77回 午後32画像・図表
第77回 午後32 画像選択肢
画像選択肢

集合 A、B からなるベン図で斜線部分を表すのはどれか。

正答と見分け方

正答:5

第77回 午後32の画像と見分け方
元の問題図と見分け方を1枚で確認

ベン図の論理演算では、AとBの少なくとも一方に属さない領域を(NOT A)や(NOT B)などの否定と論理積・論理和の組合せで表現できる。正答の(NOT A)AND Bは、Aに属さずかつBに属する領域、すなわちBのみに属する部分を表す。

  1. NOT A
  2. A XOR B
  3. A NAND B
  4. NOT(A XOR B)
  5. (NOT A)AND B
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第76回 午後10画像・図表
第76回 午後10 画像選択肢
画像選択肢

医用画像表示用モニタの品質管理で用いられる TG18−QC パターンを図に示す。 ビデオ特性要素はどれか。

正答と見分け方

正答:2

第76回 午後10の画像と見分け方
元の問題図と見分け方を1枚で確認

イが指す上部の黒白バーパターンがビデオ特性(輝度応答)評価要素。アはコントラスト輝度パッチ、ウはグレースケールランプ、エ・オは中央の分解能パターン。

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第74回 午前47画像・図表
第74回 午前47 画像選択肢
画像選択肢

コンピュータの基本構成を図に示す。 a〜cに入る装置の組合せで正しいのはどれか。 a b c

正答と見分け方

正答:4

第74回 午前47の画像と見分け方
元の問題図と見分け方を1枚で確認

aは入出力と各装置へ制御信号(破線)を送る制御装置,bはcとデータをやりとりする演算装置,cは入出力装置と結ぶ記憶装置。

  1. 演算装置記憶装置制御装置
  2. 記憶装置演算装置制御装置
  3. 記憶装置制御装置演算装置
  4. 制御装置演算装置記憶装置
  5. 制御装置記憶装置演算装置
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第71回 午前8画像・図表
第71回 午前8 画像選択肢
画像選択肢

医用画像表示用モニタの品質管理で用いられる TG 18 - QC パターンを図に示す。 クロストーク要素はどれか。

正答と見分け方

正答:1

第71回 午前8の画像と見分け方
元の問題図と見分け方を1枚で確認

TG18-QCパターンで、上部中央にある白と黒の対バー(明部と暗部を隣接させた高コントラスト標的)が、隣接領域への輝度の漏れ込みをみるクロストーク評価用の要素で、図のアが該当する。

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第71回 午後94画像・図表
第71回 午後94 画像選択肢
画像選択肢

刺激安反応行列を図に示す。 陽性的中率はどれか。 A

正答と見分け方

正答:2

第71回 午後94の画像と見分け方
元の問題図と見分け方を1枚で確認

信号検出の刺激-反応行列。Aは信号ありで「信号あり」と反応した真陽性、Cは信号なしで「信号あり」と反応した偽陽性。陽性的中率は「信号あり」と反応したうち真に信号があった割合=A/(A+C)。

  1. A+B A
  2. A+C A
  3. A+D A
  4. A+B+C A
  5. A+B+C+D
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国試での出題(年度別)

この科目はデータのある年度で計 59 問。番号をタップで問題へ。解いた記録は緑/赤の枠で残り、右上の青点は解説ありです。

第75回(2023年)・5問
第74回(2022年)・5問
第73回(2021年)・6問
第72回(2020年)・4問
第70回(2018年)・3問
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