第76回 午前 問10
X 線エネルギー 40 keV のときに比べ 70 keV のとき CT 値が増加するのは どれか。
- 1水
- 2筋 肉
- 3脂 肪
- 4脳白質
- 5脳灰白質
正答: 3
CT値は水を基準としたX線減弱係数から算出され、X線エネルギーの変化に対する減弱係数の変化度合いは組織の実効原子番号に依存する。脂肪は水よりわずかに実効原子番号が低く、低エネルギー側で相対的にCT値が低くなりやすいため、40keVから70keVへのエネルギー上昇に伴いCT値が増加する組織として脂肪が該当する。
- 1. × 水はCT値の基準(0 HU)であり、エネルギー変化による値の変動は定義上ほぼ生じない。
- 2. × 筋肉は水に近い実効原子番号を持ち、エネルギー変化によるCT値の増加は脂肪ほど顕著ではない。
- 3. ○ 脂肪は水よりも低い実効原子番号・電子密度を持ち、低エネルギー領域で相対的に減弱が小さいため、エネルギー上昇に伴いCT値が増加する。
- 4. × 脳白質は水に近い組成であり、エネルギー変化に伴うCT値増加は脂肪の場合ほど顕著ではない。
- 5. × 脳灰白質も水に近い組成であり、脂肪と比較してエネルギー依存のCT値変化は小さい。
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