第76回 午前 問9
散乱線除去用グリッドで正しいのはどれか。
- 1グリッド露出係数は一次 X 線透過率の逆数で表される。
- 2同一グリッドにおいては管電圧が高いほど選択度は大きい。
- 3グリッド密度はグリッド中心部の 1 mm 当たりの鉛はくの数で表す。
- 4同一グリッドにおいては管電圧が高いほどコントラスト改善比は大きい。
- 5グリッド密度が同じであればグリッド比が大きいほどグリッド露出係数は大 きい。
正答: 5
グリッドのBucky係数(グリッド露出係数)は、一次X線と散乱線を含めた全体の透過率で決まり、グリッド密度が同じであればグリッド比が大きいほど散乱線除去能力が高まる一方で一次X線の吸収も増えるため、グリッド露出係数は大きくなる。したがって選択肢5が正しい。
- 1. × グリッド露出係数は、グリッドあり・なしでの受像面線量の比で定義され、一次X線透過率の逆数そのものではない。
- 2. × 選択度はグリッド構造(グリッド比・鉛箔厚など)で決まる幾何学的特性であり、管電圧の高低には本質的に依存しない。
- 3. × グリッド密度は1cm当たりの鉛箔の数で表され、1mm当たりではない。
- 4. × コントラスト改善比は管電圧が高くなると散乱線の相対的な影響が変化し、一般に管電圧が高いほど改善比は低下する傾向がある。
- 5. ○ グリッド密度が同じ場合、グリッド比が大きいほど一次X線の吸収も増加し、グリッド露出係数は大きくなる。
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