第74回 午後 問57
頭部外傷について正しいのはどれか。
- 1急性硬膜外血腫では骨折を伴わない。
- 2脳内血腫は受傷後 時間以降には生じない。
- 3皮下血腫が形成されていれば骨折は伴っていない。
- 4受傷部位の反対側に脳内血腫を生じるのはまれである。
- 5慢性硬膜下血腫は若年者に比べて高齢者に起きやすい。
正答: 5
正答は5。慢性硬膜下血腫は軽微な頭部外傷後に架橋静脈からの緩徐な出血が徐々に血腫を形成する病態で、脳萎縮により架橋静脈が伸展し破綻しやすい高齢者に好発する。
- 1. × 誤り。急性硬膜外血腫は中硬膜動脈損傷を伴うことが多く、その多くは頭蓋骨骨折を合併する。
- 2. × 誤り。脳内血腫(遅発性外傷性脳内血腫)は受傷後数時間から数日経過してから出現することがあり、受傷後一定時間以降には生じないとは言えない。
- 3. × 誤り。皮下血腫の有無と骨折の有無は必ずしも一致せず、皮下血腫があっても骨折を伴う例はある。
- 4. × 誤り。頭部外傷では受傷部位の反対側(対側)に脳内血腫(対側損傷、コントルクー損傷)を生じることが知られており、まれとは言えない。
- 5. ○ 慢性硬膜下血腫は脳萎縮のある高齢者で架橋静脈が伸展し損傷を受けやすいため、若年者より高齢者に起きやすい。
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