第71回 午後 問79
光子線の線量計測で誤っているのはどれか。
- 1吸収線量は電子平衡状態で測定する。
- 2電子平衡状態では吸収線量と衝突カーマは等しい。
- 3吸収線量には二次電子から発生する制動放射線も寄与する。
- 4電子平衡状態では物質の吸収線量は質量エネルギー吸収係数に比例する。
- 5カーマには荷電粒子の初期運動エネルギーに制動放射線として放出されるエ ネルギーが含まれる。
正答: 3
電子平衡状態にある物質では、吸収線量は衝突カーマと等しくなり、質量エネルギー吸収係数に比例する。この際の吸収線量は二次電子の衝突損失分のみに対応し、二次電子が制動放射線として物質外へ放出するエネルギー(放射損失分)は局所には吸収されないため、吸収線量には寄与しない。
- 1. × 吸収線量は二次電子による荷電粒子平衡(電子平衡)が成立した状態で測定される。
- 2. × 電子平衡状態では吸収線量と衝突カーマは等しくなる。
- 3. ○ 誤り。実際は二次電子から発生する制動放射線(放射損失)は局所外へ逃げるエネルギーであり、吸収線量には寄与しない。
- 4. × 電子平衡状態での吸収線量は物質の質量エネルギー吸収係数に比例する。
- 5. × カーマは荷電粒子の初期運動エネルギーの総和であり、その中には制動放射線として放出される放射損失分も含まれる。
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