第70回 午後 問39
放射線治療において線量分布と生物学的効果の両方が優れているのはどれか。
- 1X 線
- 2陽子線
- 3炭素線
- 4電子線
- 5中性子線
正答: 3
炭素線は、ブラッグピークにより体内深部で線量を集中させる優れた線量分布特性を持つとともに、高LET放射線として生物学的効果比(RBE)が大きいため、線量分布と生物学的効果の両面で優れた特性を兼ね備えた放射線とされる。
- 1. × 誤り。X線は線量分布・生物学的効果のいずれの面でも粒子線に比べて優れているとはいえない。
- 2. × 誤り。陽子線はブラッグピークによる優れた線量分布を持つが、低LET放射線でありRBEはX線とほぼ同等で生物学的効果の優位性は乏しい。
- 3. ○ 正しい。炭素線はブラッグピークによる優れた線量分布と、高LETによる高い生物学的効果を併せ持つ。
- 4. × 誤り。電子線は表在病変には適するが深部でのブラッグピークのような線量集中特性を持たない。
- 5. × 誤り。中性子線は生物学的効果は高いが、線量分布の面で深部への集中性に優れているとはいえない。
この分野を体系的に学ぶ: 放射線治療技術学のまとめ →