第70回 午前 問65
2 Gy の X 線照射による細胞への影響で正しいのはどれか。
- 1細胞死では分裂死が間期死より多い。
- 2酸素が存在すると直接作用が増強する。
- 3G2 期増殖停止は細胞死の前段階である。
- 4フリーラジカルの生成は 24 時間以上持続する。
- 5DNA 損傷は間接作用より直接作用で起こることが多い。
正答: 1
放射線による細胞死には分裂死(増殖死)と間期死があり、多くの哺乳類細胞では分裂死が間期死より多く観察される。他の選択肢は酸素効果・DNA損傷機序・フリーラジカルの寿命に関する誤った記述である。
- 1. ○ 細胞死では分裂死が間期死より多い。増殖能を持つ多くの細胞で分裂死が主体となる。
- 2. × 酸素が存在すると直接作用が増強する。酸素効果は主に間接作用(ラジカルの固定)で生じる。
- 3. × G2期増殖停止は細胞死の前段階である。G2期停止はDNA修復のための一時的な細胞周期チェックポイントであり、必ずしも細胞死に直結しない。
- 4. × フリーラジカルの生成は24時間以上持続する。フリーラジカルの寿命はミリ秒以下と極めて短い。
- 5. × DNA損傷は間接作用より直接作用で起こることが多い。X線などの低LET放射線ではDNA損傷の大部分は水の放射線分解によるラジカルを介した間接作用による。
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