診療放射線技師 過去問集
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第77回 午前 問61

光子と物質の相互作用で正しいのはどれか。

  1. 1特性 X 線は連続スペクトルを持つ。
  2. 2光電効果は最外殻の電子で起こることが多い。
  3. 3電子対生成の生じた位置で消滅放射線が発生する。
  4. 4コンプトン散乱において散乱光子の波長は入射光子の波長より長くなる。
  5. 5光子エネルギーが 1 MeV のとき鉛と光子の相互作用は電子対生成が主であ る。

正答: 4

コンプトン散乱では入射光子のエネルギーの一部が電子に与えられるため、散乱光子のエネルギーは入射光子より小さく、波長は長くなる(コンプトンシフト)。

  • 1. × 特性X線は軌道電子の遷移に伴う線スペクトル(離散スペクトル)である。連続スペクトルを持つのは制動X線。
  • 2. × 光電効果は結合エネルギーの大きい内殻(K殻)電子で起こりやすい。
  • 3. × 消滅放射線は、電子対生成で生じた陽電子が減速・消滅した位置で発生する。生成位置と同じとは限らない。
  • 4. ○ 散乱光子はエネルギーを失うため波長は入射光子より長くなる。
  • 5. × 電子対生成の閾値は1.022 MeVであり、1 MeVでは電子対生成は起こらない。鉛でもこのエネルギーでは コンプトン散乱が主である。

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