第76回 午後 問68
X 線の分割照射で正しいのはどれか。
- 1SLD 回復は誘導されない。
- 2寡分割照射では 1 日 2 〜 3 回照射する。
- 3総線量が同じであれば、分割回数を増やすと晩期の有害事象が増加する。
- 4総線量と分割回数が同じであれば、全照射期間が長い方が細胞の生存率は 高い。
- 5骨転移緩和照射では、 1 回 8 Gy の単回照射と比べて疼痛再発のリスクが 上がる。
正答: 4
分割照射では照射間隔中に正常組織の亜致死損傷(SLD)回復が生じるが、総線量・分割回数が同じでも全照射期間を延長すると、その間に腫瘍細胞の再増殖(repopulation)が進み、結果として細胞の生存率は高くなる。
- × SLD回復は分割照射の照射間隔中に誘導される現象であり、分割照射の基本概念の一つである。
- × 寡分割照射は1回線量を大きくし総分割回数を減らす方法で、1日1回が一般的であり1日2〜3回の多分割照射とは異なる。
- × 総線量が同じで分割回数を増やす(1回線量を下げる)ことは、一般に晩期有害事象を軽減する方向に働く。
- ○ 総線量・分割回数が同じでも全照射期間が長いほど、腫瘍細胞の再増殖により細胞の生存率は高くなる。
- × 骨転移緩和照射では、1回8Gyの単回照射は分割照射に比べ疼痛再発率がやや高いとする報告が一般的であり、本記述はその関係が逆である。
この分野を体系的に学ぶ: 放射線生物学のまとめ →