第76回 午後 問36
放射線治療による有害事象で正しいのはどれか。
- 1骨盤への放射線治療期間中に生じる下痢は不可逆性である。
- 2放射線治療に伴う甲状腺機能低下に対しヨード制限を行う。
- 3小児の膝へ照射した場合、有害事象として骨成長障害がある。
- 4脳腫瘍に対する放射線治療の急性期有害事象として白内障がある。
- 5子宮頸癌に対する術後放射線治療の急性期有害事象に仙骨不全骨折がある。
正答: 3
小児の骨端線(成長軟骨)は放射線感受性が高く、膝関節周囲への照射は骨端線の障害を通じて骨成長障害(左右差・変形など)を晩期有害事象として引き起こすことが知られている。
- 1. × 骨盤照射中に生じる下痢は主に急性期の腸粘膜障害によるもので、多くは可逆性である。
- 2. × 放射線による甲状腺機能低下への対応はヨード制限ではなく甲状腺ホルモン補充が基本である。
- 3. ○ 小児の膝への照射は骨端線の障害により骨成長障害を来す。
- 4. × 白内障は水晶体への被曝による晩期有害事象であり、急性期有害事象ではない。
- 5. × 仙骨不全骨折は骨盤照射後の晩期有害事象であり、急性期のものではない。
この分野を体系的に学ぶ: 放射線治療技術学のまとめ →