第76回 午後 問11
2つ選ぶ同一患者で同日に施行した 2 回目の CT で、撮影条件の違いによって脾臓の CT 値が異なっていた。 原因で考えられるのはどれか。 2つ選べ。
- 1管電圧を下げた。
- 2ヘリカルピッチを下げた。
- 3X 線管の回転速度を下げた。
- 4自動露出機構の目標 SD を下げた。
- 5ビームハードニング補正を外した。
正答: 1・5
同一被写体で同日撮影しているためCT値の系統的な差異は、X線のエネルギー特性やビームハードニング補正の有無に起因すると考えられる。管電圧の変更は実効エネルギーを変化させ、光電効果の寄与が変わることでCT値に影響する。また、ビームハードニング補正は透過するX線のスペクトル変化を補償する処理であり、これを外すとCT値が変化する。
- 1. ○ 管電圧を下げると実効エネルギーが低下し、組織のCT値が変化する。
- 2. × ヘリカルピッチはノイズや被ばく線量に関わる因子であり、CT値の系統的な変化の主因ではない。
- 3. × X線管の回転速度は収集時間やノイズに関わる因子であり、CT値の系統的な変化の主因ではない。
- 4. × 自動露出機構の目標SDの変更は線量とノイズレベルに影響するが、CT値の平均値自体を系統的に変化させる主因ではない。
- 5. ○ ビームハードニング補正を外すとX線スペクトルの硬化に伴う誤差が補正されず、CT値が変化する。
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