診療放射線技師 過去問集
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第76回 午後 問5

始業点検時において自動露出制御機構を用いた X 線撮影で mAs 値が通常よりも 大きい値となった。 考えられる原因はどれか。 ただし、他の条件は同一とする。

  1. 1管電圧を高くした。
  2. 2照射野を狭くした。
  3. 3焦点検出器間距離を短くした。
  4. 4バックアップ時間を大きくした。
  5. 5厚さの薄いファントムを使用した。

正答: 2

自動露出制御(AEC)は検出器に到達する線量があらかじめ設定した基準値に達するまで照射を続ける仕組みである。照射野を狭くすると被写体内で発生する散乱線が減少し、検出器に到達する線量率が低下するため、基準線量に達するまでの照射時間(mAs値)が通常より大きくなる。

  • 1. × 管電圧を高くすると線量率が増加し、基準線量への到達が早まるためmAs値は小さくなる方向に働く。
  • 2. ○ 照射野を狭めると散乱線が減少して検出器到達線量率が低下し、基準線量に達するまでのmAs値が大きくなる。
  • 3. × 焦点検出器間距離を短くすると検出器面の線量率が増加し、mAs値は小さくなる方向に働く。
  • 4. × バックアップ時間はmAsの上限を規定する安全機構であり、通常の撮影で実際に必要なmAs値そのものを増加させる原因ではない。
  • 5. × 厚さの薄いファントムは透過線量が増加するため、mAs値は小さくなる方向に働く。

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