第75回 午後 問40
皮膚疾患の放射線治療で正しいのはどれか。
- 1ボーラスの使用は避ける。
- 2照射部位の軟膏塗布は禁忌である。
- 3皮膚転移の疼痛緩和に有効である。
- 4ケロイドの照射は、術後 1 週以上経ってから行う。
- 5全身に広がった皮膚原発性悪性リンパ腫では、X 線の全身照射を行う。
正答: 3
皮膚疾患に対する放射線治療は電子線やX線の低エネルギー領域を用いて表在の病変に線量を集中させる。皮膚転移による疼痛や出血などの症状緩和を目的とした緩和照射としても有効である。
- 1. × 皮膚表面線量を確保するためにボーラス(等価組織物質)を使用することが多く、使用を避けるものではない。
- 2. × 照射部位への軟膏塗布が一律に禁忌というわけではなく、使用する薬剤や照射方法により対応が異なる。
- 3. ○ 皮膚転移巣への照射は疼痛緩和や出血制御などの症状緩和に有効な治療法である。
- 4. × ケロイドに対する術後照射は瘢痕形成・線維化を抑制する目的で、通常は術後できるだけ早期(24時間以内など)に行うことが推奨されており、1週間以上経過してからでは効果が乏しいとされる。
- 5. × 全身に広がった皮膚原発性悪性リンパ腫には全身皮膚電子線照射(TSEI)が用いられ、通常の透過性の高いX線による全身照射は皮膚病変への線量集中に適さない。
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