第75回 午前 問100
内部被ばくの線量評価で正しいのはどれか。
- 1空気中放射性物質濃度測定法は最も精度が高い。
- 2体外計測法では残留関数を用いて摂取量を評価する。
- 3MIRD 法では排泄物中の放射性物質濃度を用いて評価する。
- 4実効線量係数は放射性物質濃度の種類によらず一定である。
- 5バイオアッセイ法は主に γ 線を放出する放射性物質を対象とする。
正答: 2
体外計測法は、ホールボディカウンタ等を用いて体内に摂取された放射性核種からのγ線等を体外から直接測定し、その測定値の時間的減衰の様子を表す残留関数(体内保持率の関数)を用いて摂取量を推定評価する方法である。
- 1. × 空気中放射性物質濃度測定法は作業環境中の濃度を用いた推定であり、個人の摂取量評価としての精度は体外計測法やバイオアッセイ法に劣る間接的な方法である。
- 2. ○ 体外計測法では、測定される放射能の経時変化を表す残留関数を用いて摂取量を評価する。
- 3. × MIRD法は体内に摂取された放射性核種が組織に与える線量を臓器線量係数等から計算する方法であり、排泄物中濃度を直接用いる評価法ではない。
- 4. × 実効線量係数は核種の種類や摂取経路(吸入・経口)ごとに異なる値が設定されており、放射性物質の種類によらず一定ではない。
- 5. × バイオアッセイ法は尿や便中の放射能を測定する方法であり、体外計測が困難なα線・β線放出核種を主な対象とする。
この分野を体系的に学ぶ: 放射線安全管理学のまとめ →