第73回 午後 問99
放射線防護体系で正しいのはどれか。
- 1線量限度は経済的要因を考慮して決められなければならない。
- 2線量拘束値は全ての線源から個人が受ける線量の上限である。
- 3リスク拘束値は一つの線源から個人が受ける線量の上限である。
- 4防護の最適化は代替手段の便益に配慮して行わなければならない。
- 5行為の正当化は代替手段のコストに配慮して行わなければならない。
正答: 5
ICRPの放射線防護体系は正当化・防護の最適化・線量限度の適用の3原則からなる。行為の正当化は、行為によって生じる便益が損害(コストを含む)を上回ることを判断する原則であり、代替手段のコストとの比較も考慮される。一方、線量限度は経済的要因によらず確定的に定められる上限であり、線量拘束値・リスク拘束値は単一の線源に対する最適化上の制約値である。
- 1. × 線量限度は経済的要因を考慮せず確定的に定められる上限である。
- 2. × 線量拘束値は個々の線源(行為)ごとに設定される制約値であり、全ての線源からの合計線量の上限ではない。
- 3. × リスク拘束値も個々の線源に対する制約値であり、最適化の目安であって絶対的な上限を意味しない。
- 4. × 防護の最適化は代替手段の便益ではなく、防護の負担とコストのバランス(ALARA)に配慮して行う。
- 5. ○ 行為の正当化は代替手段のコストにも配慮して判断しなければならない。
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