第72回 午後 問10
X 線 CT 装置の自動露出機構について誤っているのはどれか。
- 1患者被ばくの低減に寄与する。
- 2部位や体型に応じて管電流を制御する。
- 3骨盤部では中腹部よりも線量を多くする。
- 4肺底部では肺尖部よりも線量を多くする。
- 5位置決め用スキャンデータから照射する線量を求める。
正答: 4
(a) 自動露出機構(AEC)は位置決め画像から求めた被写体の減弱情報に基づき、部位・体型ごとに必要な画質を保ちつつ被ばくを抑えるよう管電流を制御する。肺尖部と肺底部を比較すると、肺底部は横隔膜下の肝臓・脾臓など軟部組織の重なりで減弱が大きいため、通常は肺尖部より線量が多くなる。
- 1. × 部位ごとに過剰線量を避けて制御するため、患者被ばくの低減に寄与するという記述は正しい。
- 2. × 部位・体型に応じて管電流を変化させる機構であるという記述は正しい。
- 3. × 骨盤部は軟部組織・骨により減弱が大きいため中腹部より線量を多くする制御となり、記述は正しい。
- 4. ○ 実際には肺底部の方が横隔膜下の実質臓器の重なりで減弱が大きく肺尖部より線量は多くなるはずであり、「肺尖部よりも線量を多くする」という記述が誤りである。
- 5. × 位置決め用スキャンデータ(スキャノグラム)から照射線量を決定する方式であるという記述は正しい。
この分野を体系的に学ぶ: 診療画像検査学のまとめ →