診療放射線技師 過去問集
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第70回 午後 問37

2つ選ぶ高エネルギー電子線治療で正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 1遮へいには鉛が適している。
  2. 2照射野が小さいほど表面線量が減少する。
  3. 3照射野が大きいほど出力係数は大きくなる。
  4. 4エネルギーが高いほど表面線量が増加する。
  5. 5エネルギーが高いほど制動放射線が増加する。

正答: 4・5

高エネルギー電子線は物質中で急速にエネルギーを失いながら散乱するため、エネルギーが高いほど飛程が伸びて表面線量が増加し、同時に高原子番号物質との相互作用で発生する制動放射線(X線混入成分)も増加するという特徴を持つ。

  • 1. × 誤り。鉛のような高原子番号物質は制動放射線を多く発生させるため、遮へいにはアクリルなど低原子番号物質の方が適している。
  • 2. × 誤り。照射野が小さくなると側方電子平衡が成立しにくくなり、表面線量は単純な減少ではなく変化する。
  • 3. × 誤り。電子線の出力係数は照射野の拡大とともに増加するが、側方電子平衡が成立する大きさ以上ではほぼ一定となる。「大きいほど大きくなる」という単調な関係は成り立たない。
  • 4. ○ 正しい。エネルギーが高いほど電子の飛程が伸び、表面線量が増加する。
  • 5. ○ 正しい。エネルギーが高いほど制動放射線の発生が増加し、線質に混入するX線成分が増える。

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